2016年5月23日月曜日

トライアンフスクランブラー購入の経緯・馴らし

自分自身、バイクに乗ったのは二人の友人の影響でした。一人はBMWを愛するドイツ厨,一人は日本の旧車を愛するライダーでした。当時大学生であった自分はバイクに興味があったわけではありませんでした。大学の卒業式の日に友人がR65/5を学生ローンで成約しに行ったのは朧げながら面白い思い出です。
その後自分は大学院に進学する前に当面の学費を稼ぐため働いていました。当時サバイバルゲームにはまってはいたものの、大学生活を終えると同時にする機会が激減し全くと言っていいほどできていませんでした。そのため何かしらフラストレーションが溜まっていたのかもしれません。気づくと最初のバイクYB50を入手し、車校に通っていました。友人が駐車場で指導してくれていたのは今でも良い思い出です。
免許を取得し、買ったバイクはSRV250。イタリアとイギリスのバイクを足して2で割ったようなバイクで当時自分はレトロに興味はなく、感性と安さで選んだバイクでした。納車したその日に立ちゴケをしたり、いろんなところに走りに行ったりと楽しい思い出でした。その後エストレヤ・SR400と乗り継いで来ました。
レトロに興味を持ち始めたのはSRVに乗って随分経ってからです。トライアンフボンネビルに乗ることが夢となっていました。ボンネビルの造形に惹かれて、そんな形のバイクを好きになるようになってから、徐々にレトロの世界に足を踏み入れていったように思います。たまに縁で4気筒車や水冷エンジン車に乗ってはみるものの、フィーリングも自分の好みでなかったのかもしれません。
SR400に乗り始めてからは鼓動の世界に引き込まれました。当時臨床心理士としての仕事がかなりきつくなってきたこともあり、時間があるときはとにかく走り回っていました。そんな折に大型免許を取得、マットグリーンのスクランブラーかボンネビルほしいなぁ~と時折試乗に出かけたりして貯金が溜まっていくのを待っていました。この時ちょっとずつスクランブラーの無骨な印象と唯一無二のデザインに惹かれていきました。

そんな折,スクランブラー生産終了のお知らせ。そしてクラシックフェア開催。トライアンフモダンクラシック在庫一掃セールですよね。それにまんまとはまってしまい購入することになりました。それでもボンネビルT100とスクランブラーを何度も試乗し悩みました。大きな買い物ですしね。

そんな経緯でスクランブラーを購入したわけです。納車の日は強風で、楽しい感じじゃなかったです。岐阜から兵庫へ恐る恐るの期間でした。それでも独特のエキゾーストや高回転時のパルス感はやはりとても心地よく、楽しい納車ツーリングでした。

しかし、乗り始めていてどうも楽しくないことに気づきます。乗りこなせていない感じ、まだまだ底があるのにしっかりとパワーを発揮できていない感じです。それは単純なアクセル開度にも当てはまるし、コーナーリングのテクニックにも当てはまりました。こいつを使いこなすにはどうしたらよいのだろう。そんな感じがありました。

このバイクはなんて乗りにくいんだろう。これが始めて所有した時の感想でした。
高重心ゆえの引き回しの恐怖
高重心ゆえの走行性能の高さ
重量級ゆえに低速時の不安
サスペンションの駆動の悪さ
夜間走行時の暗さ
60km前後で来る微妙なミッションの回転域
ビッグオフ故のオフロードでの使いにくさ


不満だらけでした。SR400はあんなにも乗りやすく全開で楽しめたのに・・・・。スクランブラーが低走行で売っていることが多い理由はこういうことだったのか・・・・と痛感しました。唯一無二の代償は想像以上に難しいものでした。






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